会社が「会社」になるほど、寂しくなった。それでも今が、一番楽しい理由。

皆さん、こんにちは。株式会社TIMの代表を務めております、梅田です。
先日、旧友からふらっと電話がかかってきました。特に用事があるわけでもなく、近況を報告し合う、他愛のない電話です。その流れの中で、彼がふと、こんなことを言ったんです。
「仕事って、結局は嫌なことだよな。報酬っていうのは、その嫌なことを我慢した対価なんだよ」
彼は、いたって真面目な口ぶりでした。愚痴でも、自虐でもなく、心からそう信じているようでした。
その言葉を聞いた時、私の胸に最初に湧いてきたのは、反論ではなく、ちょっとした寂しさでした。だって、私の中には、その考え方がまるごと、すっぽり抜け落ちていたからです。
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私の中に「仕事=嫌なこと」という前提がなかった

正直に言えば、私だって仕事のすべてが楽しいわけではありません。胃が痛くなる日もあるし、できれば今日は誰とも話したくないな、という朝もあります(笑)
でも、「仕事とは、そもそも嫌なものである」という前提だけは、どうしても持てなかったんです。
考えてみてください。20歳から60歳まで、約40年間。人が起きて活動している時間の、半分以上を占めるのが仕事です。その膨大な時間を「嫌なことを我慢する時間」として過ごすなんて、私にはあまりにもったいなく思えてしまう。
別に、「仕事を好きになれ」と説教したいわけじゃありません。そんなのは余計なお世話です。
ただ、これだけ長い時間を捧げるものの中に、ほんの少しでいいから「楽しさ」を見つけてほしい。心の底から、そう思ってしまうんです。
「嫌なこと」の奥にあった、本当の感情

その後も彼の話をじっくり聞いていくうちに、「嫌だ」という言葉の奥にあるものが、少しずつ見えてきました。
「嫌だ」の裏側には、「自信がない」がありました。
そして「自信がない」の裏側には、「思っていた自分と違う」という、静かな失望がありました。
彼は、こう言ったんです。「自分が思い描いていた自分になれていない。それを直視するのが怖い。自分で自分にがっかりしているし、周りからも『あいつ、使えないな』と思われている気がして、それが何よりしんどい」と。
だから、彼はこうも言いました。「失敗するくらいなら、最初から何もしない方がマシだ」と。
私は、その言葉を聞いて、ハッとしました。
彼が失敗を怖がっているのは、彼が弱いからでも、能力がないからでもない。過去のどこかで、「失敗して笑われた」とか「失敗して見放された」とか、そういう強烈な体験があって、その記憶に今もずっと怯えているだけなんです。
その怯えが、いつの間にか「仕事は、嫌なことを我慢して報酬と引き換えるものだ」という考え方の、源になっている。私にはそう思えてなりませんでした。
問題は、彼の能力でも、性格でもない。彼が今いる場所に、「失敗してもいい」という空気がないこと。もし彼が、失敗しても笑われない、むしろ一緒に立て直してくれる場所にいたら。きっと「嫌なこと」という感覚は、少しずつ溶けていくはずなんです。
うちの会社は、ほぼサークルから始まった
ここで、少し自分たちの話をさせてください。
TIMは、気心の知れた仲間ばかりが集まって始まった会社です。会社と名乗ってはいましたが、実態はほとんど大学のサークルみたいなものでした(笑)くだらない冗談を言い合って、ノリと勢いで現場に飛び出していく。そんな日々でした。
ところが、社歴を重ねるごとに、少しずつ「会社」になっていきました。
これは嬉しいことのはずなのに、不思議なもので、会社が会社らしくなればなるほど、あの頃の友人たちが「友人」のままではいられない瞬間が増えていったんです。
役割が生まれ、責任が生まれ、時には言いにくいことも言わなければならない。あの頃のサークルみたいな空気は、もう戻ってこないのかもしれない。一時期、私はそんな寂しさを、確かに感じていました。
それでも、幸せを感じられる瞬間

でもね、最近気づいたことがあるんです。
今の私が、仕事をしていて一番幸せを感じる瞬間。それは、ふとした時に、彼らと「友達に戻れる」瞬間なんです。
仕事の合間に、何の生産性もない、本当にくっだらない話で笑い合っている時。あの瞬間に、「あぁ、自分が欲しかったものは、これだったんだな」という、満たされた感覚があるんです。
ただ、ここには一つ、大事なからくりがあると気づきました。
それは、彼らがいつの間にか「友達」から「仲間」に変わっていた、ということです。
友達というのは、ただ楽しく一緒にいられる人のことじゃないでしょうか。それはそれで、本当にかけがえのないものです。
でも仲間というのは、少し違う。同じ目的に向かって進んでいく道中には、良いことばかりじゃなく、嫌なことも必ずあります。その嫌なことから逃げずに、目的地まで一緒に歩き続けてくれる人。それが、私にとっての「仲間」なんです。
つまり、私が幸せを感じている「友達に戻れる瞬間」というのは、正確には「仲間になったからこそ、また友達に戻れる瞬間」なんですよね。挑戦も、苦労も、ぶつかり合いも全部くぐり抜けた上で、それでもなお、くだらない話で笑い合える。あのサークルの頃とは、同じようでいて、まるで重みが違うんです。
これは、あくまで私にとっての「楽しさ」の話です。誰かに強制するものではありません。
でも、形は違えど、自分なりの「楽しさ」を仕事の中に見つけることは、絶対に必要だと思うんです。
うちの会社には、世間的に見れば、決して器用とは言えない人間が集まっているかもしれません。要領よく立ち回るのが苦手だったり、過去に何度かつまずいた経験があったり。私自身、その筆頭です(笑)
でも、だからこそ思うんです。
不器用でも、真っ直ぐに頑張ろうとしている人にこそ、「仕事の楽しさ」を見つけてほしいなって。笑
「仕事は嫌なことだ」と諦めてしまう前に、失敗してもいい場所で、誰かと一緒に挑戦して、そして時々くだらない話で笑える。そんな経験を、一人でも多くの人にしてほしい。それが、不器用な人間ばかりが集まったこの会社の、ささやかな意地みたいなものです。
「仕事は楽しい」と思える業界を、一緒に作りませんか

さて、ここまで完全に私の内輪話をしてきましたが、最後に、同じ業界で働く方々に、どうしても伝えたいことがあります。
せっかく同じ軽貨物という業界に身を置いているんですから。「仕事=嫌なこと」で終わらせるのは、あまりにもったいないと思うんです。
まずは「仕事にも、楽しい部分はあるよね」というところから始まって、いつか「この仕事、楽しいな」と心から思える。そんな業界に、みんなで少しずつ変えていけたらいいなと、私は本気で思っています。
ご存知の通り、これからこの業界は、ますます人手が足りなくなっていきます。だからこそ、「この業界で働くのは楽しい」と思ってもらえる場所を作ることが、私たち一社一社の未来に直結していると思うんです。
もちろん、楽しさを誰かに押し付けるつもりはありません。でも、もし現場のドライバーさんから、自然と「この業界で働き始めてから、仕事が楽しいと思えるようになりました」なんて言葉が出てきたら。同じ業界で生きる人間として、これ以上嬉しいことはないですよね。
そういう業界を、一緒に作っていける仲間を、私は探しています。
最後に|同じ現場をくぐり抜ける「仲間」を探しています
もしあなたが、配送事業を営む会社の社長として、
「ドライバーさんは抱えているのに、安定した案件が確保できない」
「預かったドライバーさんが、なかなか定着してくれない」
「元請けさんとの関係が、いつも上下で、対等に話せた試しがない」
そんな悩みを一人で抱えているなら、ぜひ一度、私と話をしてみませんか。
私は、あなたの会社を魔法のように立て直す方法を知っているわけではありません(笑)でも、「楽しさ」を軸にドライバーさんと向き合ってきた、失敗だらけの実体験なら、いくらでもお話しできます。お互いの案件や悩みを共有するだけでも、次の一手が見えてくるはずです。
発注する側、される側という上下の関係ではなく、同じ現場を一緒にくぐり抜ける「仲間」として。上下ではなく、全員が納得できる関係を、会話から一緒に作っていきましょう。
協業をお考えの協力会社様・パートナー企業様は、ぜひ下記のWEBフォームからお問い合わせください。「ブログを読んだ」と一言添えていただければ、私が飛び上がって喜びます(笑)

独立を志すドライバーさん向けの事業説明会も、随時開催しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。あなたの会社と、同じ現場で笑い合える日を、楽しみにしています。
株式会社TIM 代表取締役 梅田









