
小さな目標達成を積み重ね、大きな夢を実現
独立支援制度で起業を果たした鈴木さんの軌跡
TIMには、起業を志す社員のための「独立支援制度」があります。
今回はこの制度を活用して実際に会社を興した鈴木さんに、独立に対する想いや今後の展望についてお聞きしました。
株式会社HOM 代表 鈴木晟龍さん
TIMにてドライバー・現場責任者としておよそ5年勤務したのち、2024年7月に軽貨物配送を手がける株式会社HOMを設立し代表に就任。
独立の夢を持ったきっかけは「父の背中」
鈴木さん、このたびは起業おめでとうございます。会社は軌道に乗ってきましたか。
まだ設立から日が浅いので、軌道に乗せるために日々努力しています。
独立して自分の会社を持つという夢が叶ったので、今は毎日がとても楽しいです。
鈴木さんが独立したいという夢を持ったきっかけは何ですか。
中学生の頃に「大人になったら自分の会社を持ちたい」と思ったのが始まりです。
父は一人親方として会社を経営していて、その姿を小さい頃から目にしていたので「お父さんのやっている社長という仕事はかっこいいな」と思ったのがきっかけでした。
最初は純粋に憧れの気持ちから始まりましたが、それが少しずつ尊敬に代わり、自分自身の夢になっていきました。
TIMに入社するまでのキャリアは、どんな道を歩んできましたか。
高校卒業後、建設現場の監督業務を行う会社に入ったあと、外壁工事の職人に転職しました。
職人は2年ほど続けましたが、なかなか賃金が上がらず「独立する夢はあっても、資金やきっかけがないな」と感じていたんです。
そんなときに高校時代の部活の先輩がSNSで株式会社TIMを紹介しているのを見て、とても興味を持ちました。
やりがいを持って働けそうな部分や、頑張りに応じて稼げる部分などに惹かれてすぐ先輩に連絡を取り、TIMの一員として働くことになりました。
目標があるから頑張れる。起業への階段を一歩ずつ着実に進んだ
それまでの仕事は比較的、短い期間で転職していますね。TIMでは5年以上頑張ってくれた鈴木さんが、長く続けられた理由は何だと思いますか。
目標を持ち続けられたことが大きかったかなと思います。
どの会社で働いているときも、私の頭の片隅には「自分で会社をやりたい」という想いがありました。
しかし資金面などで手が届かなかったところを、TIMでは自分が働いた分だけ稼げるため、とても励みになりました。
前職では自分の頑張りがどう評価されているかわからなかったのですが、TIMではそれが数字や給与として目に見え、会社の売上につながります。
自分で決めた目標に向けて仕事ができる点が大きなやりがいだったと思います。
自ら目標を設定していたからこそ、毎日の仕事が頑張れたのですね。
もちろん、仕事を始めて最初のうちは思うようにいかない場面もありました。
でも辞めようと考えたことは一度もありません。
売上をこれくらい上げよう、1日にこれくらいの個数を配達しよう、そういった小さな目標が持てる仕事でした。
加えて、TIMは梅田社長の人柄が良いことや、同年代の仲間がたくさんいてそれぞれが頑張っている会社で、とても居心地が良かったことも長く続いた理由かなと思います。
物流業では閑散期があり、荷物が少なく目標を達成できない月もあったと思います。そんなときのモチベーション維持はどうしていましたか。
もちろん配達数は月によって波があり、そのときは「今月は何個配る」という目標がクリアできない場合もあります。
しかし私の一番大きな目標は「独立して会社を持つこと」なので、目先の1カ月の売上が低いとか、荷物の個数が少ないからといってモチベーションが下がることはありませんでした。
遠くに確固たる目標があったから、一つひとつ階段を上ってやってこられましたし、その手前にある日常業務も頑張れたのではないかと思います。
「これは大きなチャンスだ」22歳で現場の責任者を経験
鈴木さんはTIMに在籍中、責任者の立場も経験していますね。入社後どれくらいで任命されましたか。
入社してから2年が経った頃だったと思います。
梅田社長から「責任者をやってみないか」と声をかけていただき、独立した後に絶対に役に立つ経験だと思ったので「やります」と即答しました。
取引先の営業所で小さなグループ内の責任者ではありますが、その立場をいただいたことは私にとって大きな変化となりました。
鈴木さんにとって大きなチャンスが巡ってきたのですね。責任者の立場を負担に感じることはありませんでしたか。
もちろん、色々と悩むことはありましたが、負担とは思いませんでした。
当時の私は22歳でグループ内では最年少でしたから、私よりも年上でTIMの在籍期間も長い人たちに責任者としてどう伝えるか、どう振る舞うかはとても悩みました。
そういうときも前の責任者に話を聞いたり、梅田社長に相談したりできる環境があったのはありがたかったですね。
また、周囲のメンバーが良い人ばかりだったのも恵まれていました。
私のことを責任者として受け入れてくれ、とても働きやすかったと思います。
梅田社長との対話によって生まれた会社のビジョンと、経営者の覚悟
責任者になってから独立するまでの流れについてお聞かせください。
TIMに「独立支援制度」があることは、以前から知っていました。
ただ、働いてすぐに独立するのは現実的ではありませんし、責任者の仕事も全うできないのに独立を望むのは何か違うと考えていたんです。
ですから、社内で「早く独立したい」などと言ったことはありません。
まずは責任者をしっかりやり遂げてからと思っていたところ、責任者になってから1年半が経った頃に梅田社長から「独立してみないか」と言われて、やりますと返事をしました。
そこから梅田社長に色々と教わる期間が1年半ほどあり、そのあとに株式会社HOMを興して今に至ります。
独立のための勉強期間である1年半で、何を教わりましたか。
平日の業務終了後に事務所に来て、勉強会や対話をしていました。
まずは独立したい理由を考えることから始めたのですが、今振り返ると最初の理由は「夢だから独立したい、利益を得たい」という自分のための内容だったなと思います。
でも社長と対話を重ねる中で、「これでは自分本位だから、長く続く会社にするにはどうしたらいいだろう」と問いかけを受け、とても考えさせられました。
そして少しずつ取引先やHOMで働くドライバーにとって良い会社にしたいという方向にシフトしていき、「自分のため」から「他人のため」になることが大事だと気づきました。
1年半の期間では会社の理念・ビジョン・方向性も梅田社長と一緒に作りましたが、良い方向に導いてくれたことに本当に感謝しています。
梅田社長と一緒に学ぶ中で、独立に対しての意識は変わりましたか。
考え方が大きく変化したと思います。
会社の方向性をどうするか、ぐるぐると考えが堂々巡りしたこともありましたが、独立に向かって自分が着実に進んでいる実感があったのでそれも楽しい時間でした。
これまで漠然と頭の中にあった「自分で会社をやれたらな」という想いを、どんどん形にしていくきっかけを得られたのは貴重な体験だったと思います。
仲間とともに、成長し続ける会社を目指して
晴れて起業された今は、TIMや梅田社長との関わり方はどう変化しましたか。
梅田社長は誰に対してもフランクで、同じ空気感で関わりを持ってくれる人です。
それは会社を持つ前からまったく変わっていませんし、今も気にかけてくださるのを本当にありがたく感じています。
変化した部分としては、今は私も会社を持って梅田社長と同じ立場になったことで、強い仲間意識を持つようになりました。
同年代で起業している人がいないので相談相手が少ないのですが、梅田社長は定期的に会話の機会を設けてくれて、TIMのドライバー時代よりも濃い関係性になったと思います。
TIM勤務時の独立支援制度のあとも、ずっと続いていく関係性があるのですね。
もし自社のドライバーが「独立したい」と言ったとき、梅田社長のようにそれを全力で応援できる経営者は世の中にそれほど多くないと思います。
中には、自社に留まってほしいという社長さんもいるかもしれません。
でも梅田社長は応援したい気持ちを「独立支援制度」という形にして、私の起業をサポートしてくれました。
今、株式会社HOMには2人の社員がいます。
仲間を集めて少しずつ進んでいる実感があり、それを感じられるのも「独立支援制度」という大きなきっかけをくださったおかげです。
これからもTIMと梅田社長とは長くお付き合いしていきたいですし、私にとってなくてはならない存在だと思っています。
引き続きご縁を大切にしながら、自社をより成長させられるよう頑張ります。
これからますます株式会社HOMが良い仲間に出会い、大きくなっていくことを祈っています。今回はお話をお聞かせいただきありがとうございました。
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